2/13は房総半島のさきっちょの白浜に遠征に行きました!
8時くらいは曇ってしまっていましたが、10時ごろから雲の切れ目が出てきて、南の空は晴れている状況となりました!
こちら、雲が切れてきたところでのオリオン座付近をPentaxK70+Sigma18mm-35mm(18mm)、10s露出の撮って出しです!
さすが、南は太平洋で光害が全くない夜空。真っ暗です!これは期待が持てます!
若干雲がかかっていますが、18mmでバラ星雲~オリオン座~ヒアデス~プレアデス~カリフォルニア星雲の構図です。
- PentaxK70+Sigma18mm-35mm F1.8(35mm、F3.5)+アストロトレーサ
- ISO1600、60s露光
- アストロトレーサで追尾
- PIでABE(FD:1,減算)⇒ABE(FD:4,除算)⇒HTで調整のみ
右下に自分が写りこんでしまったようですw
雲も映ってしまっていますが、この構図は非常にゴージャスですね!
しかし、オリオン座/プレアデスはすでに西に沈んでいっている状況。セッティングを急がねば。
ということで、赤道儀をセッティングしつつ、アストロトレーサでオリオン座付近を撮影
- PentaxK70+Sigma18mm-35mm F1.8(35mm、F3.5)+アストロトレーサ
- ISO1600、60s露光
- アストロトレーサで追尾
- PIでABE(FD:1,減算)⇒ABE(FD:4,除算)⇒HTで調整のみ
うっすらですが、バラ星雲とエンジェルフィッシュとバーナードループを初めてとらえることができました!
ただ、アストロトレーサの追尾がびしっとは決まっておらず、等倍で見ると結構星が流れていたりします。
この日はアストロトレーサのキャリブレーションがなかなか完了しなかったので、追尾も調子が悪かった印象です。
が、バーナードループとかエンゼルフィッシュとか、初めて捉えたところもあり、カメラの液晶を見て感動してましたw
セッティング
さて、セッティングは、今回初の2台体制です!
メイン機材 SpaceCat51+ASI533MCPro+CRUX140Traveler+MGEN3
こちら、小生のメイン機材のセットです。これで春の銀河祭りに参戦です!
サブ機材 SkymemoS+Sigma18mm-35mmF1.8+PentaxK70
昨夏に河口湖周辺で撮影した時に、もう1セット持ってきたらよかったなーと、ちょっと後悔したところもあり、今回はカメラレンズ撮影用にSkymemoSを持参。
初の2台体制です!
メイン機材でのLeoTriplet
ベランダからも撮影が可能な天体ですが、北天はドン曇りだったため、しばらく雲がかからなそうな位置にあったレオトリプレットを対象としました。
が、セッティングが終わって小一時間で曇ってきてしまったため、実質30分のスタック画像です。
リザルトはこちら!
- 【撮影情報】
- 場所:千葉県房総半島のさきっちょ
- 日時:2021/2/13_24時~24時半
- 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
- フィルタ:なし
- カメラ:ZWO ASI533MCPro(1inch)
- 赤道儀:Crux140Traveler
- 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
- オートガイド:ガイドカメラ:MGEN3+Kowa75mmの協栄セット
- 撮影条件:SharpCapでGain 300、-20℃、128s×15枚撮影。ダーク/フラット無し
- 画像処理:PIでWBPPでスタック⇒ABE(FD4/Division)⇒HT⇒DeNoiseAIでLowLight⇒PIでHDRMT⇒JPEG出力
等倍切り出しがこちら!
3つの銀河が全部ちゃんと解像しています!
露出時間30分とは思えないクオリティです!
光害がないってほんとすごいです!
そして、SpaceCat51は口径51mm、焦点距離250mmの望遠鏡ですが、ここまで解像するんだってびっくりですね!
画像処理も、あぶりだし的なことは全然していません!PIのABEとHTとHDRMTとDeNoiseAIのLoqLightのみです!
光害がないってこんなに素敵なんですね!
本画像処理ではフラットもダークも使っていないのですが、STでみたところカブリはなかったようなので、ABEでFunction degree:4、Divisionで実行したら、きれいにフラット補正された状況となりました。
また、HDRMutiscaleTransformはDeNoiseAIでLowLightした結果の画像に対して実施したほうが結果が良かったです。
- ABE出力画像 ⇒ HT ⇒ HDRMT ⇒ DeNoiseAI(LowLight)
- ABE出力画像 ⇒ HT ⇒ DeNoiseAI(LowLight) ⇒ HDRMT
の2方法でやってみましたが、DeNoiseAIしてからHDRMTしたほうがHDRMTの結果がきれいに出た気がします。
※比較画像出せ、って感じですね。キャプチャ取り忘れです。
サブ機材での撮影
実は、こっちはテスト撮影時に露光時間を180sに設定していたのですが、バルブに変更するのを忘れ、18mmで広角にバラ星雲からカリフォルニア星雲までを収めるつもりだったのですが、シャッターが全然切れておらず、180秒×20枚分の時間を無駄にしてしまいました。
リレーズの「ピッピッピッピッ」って音が聞こえていたので、大丈夫だと思ってたのですが、全然大丈夫じゃなかった。。。
非常に残念です。。。
これに気づいたときには雲が出かかっていて、35mmでのオリオン座全体に切り替えるも、だいぶ西に沈んでしまっており、地上の影響なしに使えるコマが1コマしかなかったです。
地平線近くてカブリがひどくて、1枚だけを頑張って画像処理する気にはならなかったので、SkyMemoSで180秒露光して、ほぼ点像で撮影できた記録して撮って出しを残しておこうと思います。
撮って出しでも、オリオン大星雲、燃える木、馬頭は割と見えていて、バーナードループもエンジェルフィッシュも淡く写っているため、バルブ変更忘れはほんとに痛かったですね。。。
2つの機材で同時で撮影するって難しいってことを実感しました。
雑感
光害がない空って本当に素晴らしいってことを痛感しました。
また、撮影の間は、愛機の防振双眼鏡、VIXEN ATERA H12x30で星空を楽しみました。
ブログでは紹介していませんでしが、昨年末、子供のクリスマスプレゼントを買いにヨドバシカメラに行ったときに、双眼鏡売り場で覗いたら一目惚れしてしまい、その場で購入してしまいました。
もともとはSvBonyの10x42の双眼鏡を持っていたのですが、手振れで長時間見続けるのがつらかったので、また三脚に固定してみるのもなんか違うなーと思っていたので、防振双眼鏡は非常に興味があったんですよねー
この手振れ防止は結構すごくて、12倍でもブレがほとんど気にならない程度まで抑えられるため、落ち着いて観望することができます。
これを買ったのも、撮影中に双眼鏡で星空を楽しむ、という行為にあこがれて、いつか暗い空で撮影した時に満喫しようと思っていたのですが、思いのほかすぐにその機会があり、期待通りの性能を発揮してくれました!
価格は、口径30mmで購入当時で70000万円程度だったおと思いますが、大事に長く使いたいと思います。