nabeさんのこちらのツイートを見て、すごいキレイだなと思い、軽い気持ちで都心でのABELL33撮影にチャレンジしてみました。
【ブログ更新】Abell 33『天空のダイヤモンドリング』 https://t.co/lXXp6vMZSK
— 星撮り日記(nabe) (@starphoto_nabe) January 20, 2021
すごいキレイですよね!
しかし、チャレンジしてみたら、こいつは難しい対象だってことが良くわかりましたw
3分×15枚⇒45分のLiveStack。
— hiroooo000 (@hiroooo0002) January 20, 2021
ABELL33は心眼を使えば見えてくる?のか? pic.twitter.com/rLgCruMZ9H
SharpCapのLiveStackでは、心眼の持ち主でないと見えないレベルでした。
140分露光でこんな感じです。
— hiroooo000 (@hiroooo0002) January 20, 2021
そろそろガイド鏡が向かいのビルにかかり始めるので、今日の露光はおしまいにします。
ABELL33、本当に淡いですが、東京都心の空でも、弱めの心眼で見えるくらいにはなるってことがわかりました!
しかし、これは画像処理も大変そうな予感 pic.twitter.com/kfQEH0nYiA
140分露光してもこんな感じ。
そして、撮影後、画像処理した結果はこちらです。
Abell33
淡いし荒れていますが、とりあえずAbell33をとらえることができました!
- 【撮影情報】
- 場所:東京文京区自宅ベランダ観測所
- 日時:2020/12/25_24時半~26時
- 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
- フィルタ:サイトロンQBPフィルタ+SvBonyUVIRカットフィルタ
- カメラ:ZWO ASI533MCPro(1inch)
- 赤道儀:Crux140Traveler
- 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
- オートガイド:ガイドカメラ:MGEN3+Kowa75mmの協栄セット
- 撮影条件:SharpCapでGain 150、180s×58枚撮影。ダーク180s×60枚。フラット180s×60枚 ※ダークフラットは別撮りです。
- 画像処理:PIでWBPPでスタック⇒ABE(FD1/Subtraction)⇒ABE(FD8/Division)⇒HT⇒RangeSelectionでマスク作成⇒マスクを適用し、HTで背景レベルを切り捨て⇒SNCRでGreenノイズ除去⇒SNCRでRedノイズ除去⇒TGVDenoise⇒DeNoiseAIでAIClear⇒JPEG保存
DeNoiseAI
DeNoiseAIをかける前はもっと荒れていました。
DeNoiseAIサマサマです。詐欺なのでは、レベルで補正してくれますねw
中央部拡大
中央部拡大です。ボロボロですねー
キレイに撮れないとダイアモンドリングには見えないってことがわかりました。
中央の模様はなんとなく出ていますが、左下がなんか欠けている気がする。。。
nabeさんの画像には遠く及ばないですが、都心でも写ったってことが単純にうれしかったです。
また、こんなコメントもいただいており、チャレンジするものだなーと思いましたw
Hαと違ってOⅢの波長は特に光害の影響が大きいので空の暗さが重要ですね。逆に、都市部でここまで写るのかと感心してます!
— 星撮り日記(nabe) (@starphoto_nabe) January 20, 2021
なるほど、勉強になります。
コロナ禍ということもありますが、自分はそもそも遠征とかほぼいけないので、都心でも存在が確認できただけでも非常にうれしかったです。
見えないものが見える、というのが天体写真の醍醐味だなーと改めて思いました。
もっと精進して、撮影スキルも画像処理スキルも上げていきたいですねー
そして、行けるものなら真っ暗な空で撮影してみたいものです。