前回フラット撮影して再処理したオリオン大星雲の周りの分子雲の炙り出しにチャレンジしてみました。
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東京都心の自宅ベランダでの撮影データの再処理です。
いろいろ試行錯誤したのでその記録です。
まずはBefore(処理前)/After(処理後)です。
元画像でうっすら分子雲が見えていたので、これの炙り出しにチャレンジした記録です。
まだまだ汚いし、背景は青みがかっており、どうやったらニュートラルグレーになるのかよくわからない状況ですが、分子雲なるものが初めて見えたので、そこまでの記録です。
今勉強中なので、色々やってもまとめないと後から何をやったかわからなくなります。
まだまだ素人の画像処理のため、気になるところがあればコメントいただけると嬉しいです。
今回の画像処理での、PixInsightのWBPPでスタックした後の流れは以下の通りです。
- 【PI】ScreenTransformでまず表示→AutomaticBackgroundExtractorで背景補正
- 【PI】MultiscaleLinearTransformでノイズ除去
- 【PI】ScreenTransform→HistgramTransformでいったん調整
- 【PI】HDRMultiscaleTransformで詳細部の強調
- 【PI】ArcsinhStretchで強調
- 【PI】SCNRで緑ノイズ除去
- 【PI】CurvesTransformationで若干調整 → 再びSCNRで緑ノイズ除去
- 【SI】周辺減光補正で周辺を若干落とす、からのLab色彩調整で調整
- 【DeNoiseAI】Clearを採用
※PI:PixInsight、SI:StellaImage
1.【PI】ScreenTransformでまず表示→AutomaticBackgroundExtractorで背景補正
2.【PI】MultiscaleLinearTransformでノイズ除去
* 3.【PI】ScreenTransform→HistgramTransformでいったん調整
4.【PI】HDRMultiscaleTransformで詳細部の強調
レイヤーは7で、To Lightness、Lightness maskのパラメータの組み合わせで3パターン実行
結果として、どちらもチェックしたものを採用しました。
5.【PI】ArcsinhStretchで強調
使い方があっているかわかりませんが、ぐっと強調されました。
6.【PI】SCNRで緑ノイズ除去
背景部分が緑色なので、正しい使い方ではないのではと思いつつ、SCNRで緑ノイズ除去を図ってみました。
結果、緑がかかった背景が青みかかった背景になりました。
7.【PI】CurvesTransformationで若干調整 → 再びSCNRで緑ノイズ除去
8. 【SI】周辺減光補正で周辺を若干落とす、からのLab色彩調整で調整
ここからPixInsightからStellaImageに移りました。フラット補正で周辺が過補正な感じでしたので、修正し、そのあとLab色彩調整。
9. DeNoiseAI】Clearを採用
ざらざらなので、最後にDeNoiseAIで処理。Clearが一番よさそうだったため、Clearを採用。
リザルト
最終的なリザルトはこちらです。
今までで一番分子雲を炙り出すことができたと思いますが、まだまだですねー。なんか汚いし。強調しすぎた感もあります。
しかし、オリオン大星雲の白っぽいもやもやや、ランニングマンは過去最高に炙り出せた気がしています。
もっと勉強して、PIをもっとうまく使いこなせるようになりたいですね。