お気楽天体観測

肩ひじ張らずに天文を楽しむ記録です。メイン機材はSpaceCat51、CelestronC5、SkyMemoS、CRUX140Traveler、AZ-GTi。カメラはPentaxKP、K70とZWOASI533MCP

20201225 ZWOASI533MCProファーストライト -過去最高の馬頭星雲とトールの兜星雲

とうとう、こらえられなくて買ってしまいました。
コロナで今年はほぼ飲み会もなく、どこに遠出できるわけでもなく、忘年会もなくで、通常の出費をしていないし、まあいいかということでポチってしまいました。
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さっそくファーストライトです!
今日もMGEN3でのドリフトアラインメントからスタートしましたが、日に日に、だんだん極軸が追い込めてきている気がします。※結果的に、前回よりも極軸は追い込むことができた気がしています。
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開封の儀から撮影風景まではこちらのTwitterで、半ば実況中継的につぶやきました。
いやーテンション上がりました!

ファーストライトとしては、オリオン大星雲、馬頭星雲、トールの兜星雲の3つを撮ったのですが、オリオン大星雲は撮影ミスって現像できずで、馬頭星雲とトールの兜星雲を画像処理しました。

馬頭星雲

ぶっちゃけ、これまでで最高の馬頭星雲です!機材を変えるだけでこんなに違うのか、というくらいいい感じです!

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37枚撮影し、ガイドエラーのコマ1コマを除外した、36枚⇒72分のスタックです。
過去最高の馬頭星雲が撮影できました!
馬の頭がこれまでで一番はっきり見えてます!

  • 【撮影情報】
  • 場所:自宅ベランダ観測所
  • 日時:2020/12/25_23時~24時半
  • 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
  • フィルタ:QBPフィルタ
  • カメラ:ZWO ASI533MCPro(1inch)
  • 赤道儀:Crux140Traveler
  • 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
  • オートガイド:ガイドカメラ:MGEN3+Kowa75mmの協栄セット
  • 撮影条件:SharpCapでGain 100、120s×37枚撮影⇒ブレの少ない36枚。ダーク120s×100枚。フラット無し
  • 画像処理:PIでStack⇒ABE⇒HT⇒ArcsinhStretch⇒DenoiseAIでノイズ処理⇒PIでCurveTransformation⇒JPEG保存

さらに、SI8でLab色彩調整で赤2、緑1.4、青1.4、黄色0で、よくインターネットに上がっている画像の色っぽく色を調整してみました。色味については、QBP使って撮影しているのでそのままでは出ないってことなのか、みんな好みの色に編集しているってことなのか。
しかし、こっちのほうが好みですねw
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なお、ABEはNIWAさんのこの記事を読んで、
masahiko.me
Function Degreeを試しに1~4に変更して処理してみました。
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結果、1か4かでどっちかなと思ったのですが、今回はデフォルト値の4を使いました。
PIはほぼデフォルトのパラメータでしか使えていないので、非常に勉強になります!

また、そーなのかーさんのこの記事も非常に勉強になります!
so-nano-car.com
あざます!

トールの兜星雲

続いて、こちらも過去最高のトールの兜かもしれないです!
なんだかんだで、ベランダで見える天体の中で、トールの兜が一番好きかもしれないですw
まず、リザルトはこちら。2分×40枚撮影し、ガイドエラーの1枚を除く、39枚をスタックして処理したものです。
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等倍切り出しはこちら。うーん、いい感じです。この形と色が好きですね。星も点像で、これまでで最高なのではと思います!
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  • 【撮影情報】
  • 場所:自宅ベランダ観測所
  • 日時:2020/12/25_24時半~26時
  • 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
  • フィルタ:QBPフィルタ
  • カメラ:ZWO ASI533MCPro(1inch)
  • 赤道儀:Crux140Traveler
  • 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
  • オートガイド:ガイドカメラ:MGEN3+Kowa75mmの協栄セット
  • 撮影条件:SharpCapでGain 100、120s×40枚撮影⇒ブレの少ない39枚。ダーク120s×100枚。フラット無し
  • 画像処理:PIでStack⇒ABE⇒HT⇒Starnetで星雲と星を分離し、星雲画像をDenoisAIでノイズ処理⇒PIに戻し、PixelMathで星画像と加算合成⇒CTで微調整⇒JPEG保存

ASI533MCProの雑感

ファーストライトの感触としては、冷却の効果なのかセンサーの性能なのかはまだよくわかっていませんが、少なくとASI294MC(非冷却)よりいい画像が撮れている気がします!
ずっと迷っていたのですが、買ってよかったと初日に思わせてくれるカメラでしたw

ちなみに、フルサイズ、APS-Cサイズの冷却CMOSがある中、なぜ正方形1インチサイズの533MCProを買ったかというと

フルサイズの画像処理はPC性能的に扱うのが難しそう(2年前のSurfaceProがメインのPCのため)

  • 1インチであれば、SpaceCat51であれば周辺減光はほぼ気にならないはず
  • Twitterでも結構使っている人がいて、いい感じのコメントが多いから
  • セールで10万円ちょっとだったから。

ということで、一番の決め手はTwitterの口コミと値段ですね。

また、なぜASI294MCProにしなかったかというと、センサーが同じだと変化がなくて面白くないと思ったからです。

結果、ASI533MCProにして大正解でした!

ところで、冷却CMOSにして気になったのですが、皆さんACアダプタって、複数用意しているんですかね?
ACアダプタは1つで、その先で複数に分配し、赤道儀とか冷却CMOSに電源供給できるいい感じの機材(ASIAIR以外)ってなんかあるんですかね。
調べてはいるんですが、なんかよさそうなものが出てこないので知りたいところです。