久しぶりの晴れ間だったので、月曜日でしたがベランダ天体観測所を設営し、観望しました。
今日のネタはSharpCapでのPlateSolvingです。
界隈ではASIAIRやAPTでのPlate Solivng自動位置補正の記事がありますが、SharpCapでの記事がなかったため、簡単ですが紹介します。
※当方はSharpCapProのライセンスを保有しています。毎回使っておりますので、購入しています。
当方メイン機材の接続図
5/11の接続に機材の写真です。
この機材一式の接続図はこちらです。
使っているソフトウェアは以下の通りです。
- ASCOM ドライバ
- ASCOM POTH Scope-Dome Hub
- SharpCapPro
- All Sky Plate Solver
- PHD2
- Stellarium
この接続のポイントを列挙します。
SharpCapでのPlate Solvingの準備
SharpCapの公式サイトに書いてあります。
事前準備は、
- SharpCapのセットアップ
- ASCOM+Mountドライバセットアップ
- All Sky Plate Solverのインストール+インデックスファイルダウンロード
です。※こちらは単純にインストールすればよいものなので、記事としては割愛します。
続いて、SharpCapProの設定です。
まずは設定画面を開きます。
設定画面のHardwareタブを開き、Mountsのリストから接続するマウントを指定します。
当方はPOTH Hubを指定していますが、POTH Hubから接続している「HOBYM TitanTCS」を指定してもつながりますし、AZ-GTiようにASCOMドライバーをインストールしておけば、「SynScan Mobile Telescope」を指定することで、AZ-GTiも制御することができます。
※当方はセットアップしているため、AZ-GTiでも同様のことができます。
次に、Plate Solvingタブを開きます。
事前にAll Sky Plate Solverをインストールしておいた場合、Plate Solverのパスは自動で設定されます。
また、3項目目のActionsの中に、「Sync mount and re-center target」にチェックが入っていると、Plate solving後に自動で再導入してくれます。
続いて、カメラを接続すると、右ペインの一番下にCamera Controlが表示されます。
これは、スクロールしないと見えないかもしれません。当方は最初どこにあるかわかりませんでしたw
このCamera Controlの「Connected」チェックをオンにします。
設定が問題なければ、下の画像のように、アクティブになります。
続いて、Plate Solvingを行います。Camera Controlペインの以下のボタンがPlateSolvingボタンです。
このボタンは、下の画像のポップアップが出ているところにあります。
これを押すと、スナップショットを撮影し、Plate Solvingを行い、そのあとの自動補正まで自動で実施してくれます。
実際にボタンを押すと、黄色のメッセージバーに状況が出力されます。
終わると緑のメッセージバーで知らせてくれて、自動補正まで行ってくれます。
この画面で星が流れているのは、Re-Centerの動作がSharpCapからマウントに送信され、マウントが動いているからです。
SharpCapでPlate Solvingした撮影画像 M5
!注意!当方、ベランダでの撮影の際は、極軸は適当に北を向けているだけで、あんまりあっていないと思われる状況で観望しております。
SpaceCat51(250mm)での撮影ですが、中心からちょっとずれていますね。これは、極軸があっていないことによる影響かもしれません。
中央トリミング。星の粒々が集まっているのがわかります!
まあ、SharpCapのPlate Solvingの記事を書くように撮影したのですが、初めて球状星団を1時間露出しました。QBP挟んでいるので色味がおかしいですが、個人的には満足な写りです。
SharpCapでPlate Solvingした撮影画像 M104
こちらは、赤道儀が反転しているため、若干左に寄っています。
銀河が宇宙の中にぽっかり浮かんでいるように見えます。この画像、露出10分ですので、あらあらです。
※10分しか露出できなかったのは、ビルの陰に入って行ってしまったから。。。
その他、SharpCapでもできること
Samさんのブログで、太陽撮影をする際に、FireCaptureで太陽を追尾しながら撮影する、ということが記載されていましたが、SharpCapでも同様のことが出来そうです。まだexperimental らしいですが。
これは使ったことがないのですが、簡単に使えそうなので、使ってみたらまたレポートしてみたいと思います。