実は、去年から欲しかった、ハーモニックドライブ搭載の赤道儀、CRUX MINIを、梅雨の軍拡で購入してしまいました!
さかのぼるに、大物だけで言っても
- 2018年春 Celestron NexStar 5SEを購入
- 2018年夏 笠井Blanca 6SED+SkyMemoSを購入
- 2019年夏~秋 ZWO-ASI294MCを購入
- 2018年秋 AZ-GTIを購入
- 2019年冬 Pentax K70購入
- 2019年春 smc PENTAX-DA★200mmF2.8ED[IF] SDM購入(ヤフオク中古)
と、順調に軍拡していったのですが、AZ-GTIを赤道儀モードでオートガイドを試すが制度が出ず(当たり前かもしれませんが、、、)、本格的な赤道儀がやはりほしくなり、実は昨年から、というかSkyMemoSを購入するまえからずっと気になっていたCRUX MINIを、ついに購入してしまいました。
こいつです。このサイトを1年以上見続けてましたw
www.y-tomita.co.jp
梅雨の終わりごろに注文し、届いたのは8月上旬でした。待ち遠しかった!
ザクっと機材をセッティングし、ベランダに配置したCRUX MINIです!
まず、ハーモニックドライブ、音が静かです!
赤道儀がAZ-GTI⇒CRUX MINIに変更となり、赤道儀とPCの接続方法とか、ソフトとの接続方法とかがガラッと変わりました。
マウントとの接続の問題/接続方法
CRUX MINIはTitanTCSという付属コントローラをPCに接続します。
このTitanTCSに接続を切り替えた際に、接続の仕方でいろいろトラブルを引いたので、備忘のために残します。
まず、やりたかったこと(もともとAZ-GTIでできていたこと)は
- SharpCapでのPlate Solving(All Sky Plate Solver(ASPS)と連携させて)
- PHD2によるオートガイド
- PCによる自動導入(AZ-GTIの際は、SkyScanProでやってた)
です。
Bluetoothで接続し、すんなりいくかと思いきや、いくつか問題が発生しました。(雑ですが、備忘のため。)
■問題1:ASCOM/POTH系
- ASCOMでCOM接続する場合、1プロセスしかCOM接続を使えない(あたり前かw)
- ⇒ASCOMのPOTHを使って複数プロセスでBluetooth経由でTitanTCSに接続しようと思ったが、StellariumがPOTH接続できない
- ⇒TitanTCSは、実はUSB接続で2つのcomポートが接続可能なため、comポート使い分けで対処
■問題2:PlateSolving
- SharpCapでPlateSolving+マウントへのSyncを実行するために、mountの設定をするが、SharpCapからASCOM経由でTitanTCSに接続できない
- ⇒TitanTCSは「Advanced LX-200 Driver」を使用し、PCから接続するが、このドライバでは実装されていないメソッド(関数?)をSharpCapから呼び出しているようなエラーメッセージが出力されていた
- ⇒SharpCapから直接PlateSolvingするのはいったん諦め、PlateSolvingを1.SharpCapでSnapshotをfitsで取得→2.ASPSでマウントにPOTH経由で接続し、PlateSolving/Sync→3.Stellariumで再度自動導入、という手順を確立
結局、接続としては
■カメラ系
- ZWO ASI 294MC(メインカメラ) ⇒ UBS-HUB ⇒ PC(SharpCap)
- QHYCCD 5M II(ガイドカメラ) ⇒ USB-HUB ⇒ PC(PHD2)
- PoleMaster ⇒ USB-HUB ⇒ PC(PoleMaster)
■マウント系
- TitanTCS ⇒ UBS-HUB ⇒ PC(COM3/COM4)
- COM3 ⇒ POTH ⇒ PHD2 / ASPS
- COM4 ⇒ Stellarium
となりました。
わかりにくい、、、そのうち図にしたいですねw
ファーストライト的な
正直、天気がいまいちな日が続いているため、このマウントの本領を発揮できるほどの写真はまだとれていませんが、自身の記録のために掲載します。出来はいまいちですw
- 【撮影情報】
- 望遠鏡:笠井トレーディング BLANCA-60SED(D=60mm、f=360mm/F=6)+ 笠井トレーディング ED屈折用フィールドフラットナーII + 笠井トレーディング M48延長筒
- カメラ:ZWO ASI294MC(4/3)
- 赤道儀:CRUX MINI
■土星状星雲(8/11)@東京
中心に映っています。これがファーストライト的な写真です。
なぜ土星状星雲か?それは、たまたまその時間帯に、うちのベランダからとれる、わかりやすく写りそうな天体がこれだったから、です。もっと焦点距離の長い筒で撮らないとこれはダメですね。
※ノートリミング
■月(8/17-18)@茨城
■アンドロメダ銀河(8/17-18)@茨城
週末に実家に帰った時に撮影しました。晴れてはいたようですが、水蒸気で星もあまり見えない状態で撮ったので、写りもいまいちですが、30秒露光×64枚⇒32分のSharpCapLiveStack画像(稲妻ボタン+微調整)です。フラット補正していないので、周辺減光していますが、まあ、存在は確認できますねw
※AutoStackertでスタック、RegiStaxでウェーブレット処理。ノートリミング
この撮影の際に、
- PoleMasterでの初極軸調整
- CRUX MINIでの初オートガイド
でした。極軸調整は、ソフトの使い方がよくわからず、うまくいかなかった模様。
一方、オートガイドについては、極軸があってない状況だったため、キャリブレーション終了後に警告が発生したが、無視してガイドを実施。その時のガイドグラフは以下の通り。
なんか、うまくガイドできているんだろうか?
■三角座M33(8/17-18)@茨城
こちらは、30秒露光で合計15分程度で切り上げてしまったため(翌日の予定のため)、SharpCapのLiveStack画像をFlatAidePro→DPPで調整し、トリミング。とりあえず存在は確認できた、レベルですねw