4月は、19日夜と27日夜の2回、遠征に行きました。
ターゲットは、AskarFMA135+PentaxKPで写すケンタウルス座Aとオメガ星団です。
この組み合わせで撮影したいと、抗がん剤をやっていた1月くらいから考えていて、4月に撮影に行くことを本当に楽しみにしていました。
1回目 19日 福島県いわき市
が、いざ、4月の新月期を迎えてみると、南天の天気がいまいち。。。
いつも行っている千葉県の房総半島さきっちょだと、曇りで全然目がなさそうで、思い切って、太平洋側でも南が抜けていそうな、福島県いわき市まで行ってみました。
結果は、惨敗でした。
GoogleMapで場所は予習していったのですが、南側低高度は草が茂っていて写せず。
また、思ったほど空も暗くなかったのと、赤道儀のCrux140TravelerのRAジャンプ問題が発生し、赤道儀を使った撮影は完全に失敗。
結果としては、PentaxK70+FishEyeZoomで撮影した夏の天の川のみとなりました。
まあ、これはこれで、機材と天の川がきれいに写っているのでよしとしました。
RAジャンプ問題への対応
久しぶりのCrux140Travelerの撮影で、残念ながらRAジャンプ問題が発生してしまったため、別記事でもコメントをもらっていた対応を実施し、ベランダでテスト撮影をしたのですが、解消せず。
ギアのかみ合わせの問題かなーと想像し、
- RAを360度、一周させる
- 電源を落とす
- 再度電源を入れ、アラインメントしなおす
という対処を打ったところ、屋内での動作確認ではRAジャンプ問題は発生しなくなりました!
2回目の遠征 27日 千葉県旭市飯岡灯台付近
2回目の遠征は、千葉県旭市の飯岡灯台付近です。ここもGoogleMap的には南側が抜けててよさそうだったのと、房総半島の先っちょよりも天気的に可能性があったため、初めての場所でしたがチャレンジしてみました。
ここは高台になっていて、見晴らしが非常によく、夜景スポットにもなっている場所でした。
地平線に沈みゆく太陽は、すごい久しぶりに見ました!
夜になって、機材をセッティングし、撮影開始。
ケンタウルス座が上ってくるまでの待ち時間、春の銀河祭りあたりをテスト撮影しました。
機材は
- Crux140Traveler
- PentaxK70+AskarFMA140
- QHY5MII+ガイドスコープ
です。
このセッティング、撮影対象でのガイドは好調で、RAジャンプ問題も一切発生せず、撮影できました!
雲が流れる中での撮影でしたが、雲が映り込んでいないカット22枚(60s、ISO1600)をスタックしたものがこちらです。
中央部拡大がこちらです。135mmと広角のため、銀河が小さく映り込んでいます。
そして、次に、オメガ星団が撮影できそう高度になってきたタイミングで、対象をケンタウルス座A+オメガ星団に切り替えて撮影を開始しました。
ここで、RAジャンプ問題が再発したため、カウンターウェイトの代わりにカメラを配置し、ウェート替わりにしたら、RAジャンプ問題は収まり、撮影を再開です。
撮影風景はこちらw
左の上手前を向いているカメラはウェイト替わりにつけているだけで、撮影していません。
自由雲台を経由して接続すれば、撮影できなーと思いましたw
また、左側のカメラが向いている通り、オメガ星団は非常に高度が低い対象です。
ただ、とれた写真は、どれも雲がかかっているものでした。雲がかからないカットが取れることを期待し、30sで大量に撮影しました。
大きさは小さいですが、雲の隙間から見えるオメガ星団のタイムラプス(gif)です。
いやー雲が流れてますw
130枚程度撮影したのですが、DSSでのスコアが良かった5枚(6位以下はスタックするのは微妙な感じだった)をスタックし、軽く処理したものがこちら。
雲はかかってしまっていますが、オメガ星団も、ケンタウルス座Aも、その形を視認できます!
等倍で切り出したオメガ星団とケンタウルス座Aです。オメガ星団は、本当に大きいです!
本当は晴れた空で撮影できればよかったですが、それはまた来年に期待ということにします。
その他
今回タイムラプスのgif生成に使ったのは
‐ 画像の一括処理 XnConvert
‐ gifアニメ生成 https://photocombine.net/gifanime/
です。
gifアニメ生成は、いくつかの動画編集ソフトを試してみましたが、どれも高スペックすぎて逆に使いにくく、リンクを張ったWebサービスくらいがちょうどよかったです。
今回、Crux140TravelerのRAジャンプ問題も対応できる方向性が見えたため、次回の撮影が楽しみです。
次回は何を撮ろうかなー