このところ、CRUX140TravelerのRAジャンプ問題と戦っていたわけなんですが、MGEN3でのドリフトアラインメント、およびガイドテストを兼ねてのバラ星雲撮影です。
本日の機材セッティングはこんな感じです。
RAもDECも大きくバランスを崩したセッティングにしています。
※そうするのが良し、とFacebookのCRUXグループに書いてあったため。
また、MGEN3については、アルカスイスプレートを逆さにして、そこにガイド鏡用のアリガタを付けて、SpaceCat51のハンドルに据え付けるようにしました。
こちらのほうがセッティング的に自然で良いです。
リザルト
ASI294MCで、GAIN150、180Sで64枚撮影し、うち製造の乱れが大きかった12枚を取り除いた、52枚(156分:約2時間半)をスタックしました。
今回は、撮影が終わった後ダークを仕掛けて、6時間分くらい取れたので一緒に帆織り込みましたが、長時間のダークはホットピクセルとかクールピクセルとか一掃してくれますね。
- 【撮影情報】
- 場所:自宅ベランダ観測所
- 日時:2020/12/15_22時~25時
- 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
- フィルタ:QBP
- カメラ:ZWO ASI294MC(4/3)
- 赤道儀:Crux140Traveler
- 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
- オートガイド:ガイドカメラ:MGEN3+Kowa75mmの協栄セット
- 撮影条件:SharpCapでGain 150、180s×64枚撮影⇒ブレの少ない52枚。ダーク180s×120枚⇒6時間。フラット無し
- 画像処理:PIでStack⇒HT⇒FITS保存⇒SI8でレベル補正/トーンカーブ調整のみ
RAジャンプ問題以外に、時々雲も通過していたみたいで、もう少し画像を厳選すれば品質も上がるかもしれません。
また、54/64で、RAジャンプ問題の発生率は81%でした。露光時間をもう少し短くすれば影響を小さくできるんでしょうけど、低感度、長時間露光のほうが良い結果が出ているので、MGEN3のガイドパラメータも調整しつつ、しばらくはこれで様子見かなと思っています。
最近結果が散々だったので、そこまでの出来ではないですが、ようやくブログに挙げても良いかなと思えるものが撮れてよかったです。
MGEN3 APP
MGEN3APPという、PCに接続してSharpCapとかから制御できるASCOMDriverがあるのですが、小生の環境ではうまく動作しません。起動すると落ちます。
これを何とか出来るとと、再びベランダ観測所のリモート化ができるので、何とかしたいところです。