前回、とりあえず写りはしたのですが、初めてのPentaxK70+DA★200mmの組み合わせでのアストロトレーサということもあり、ボールヘッド雲台で構図を決めるのが難しく、まあ写ったというレベルでした。
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色々振り返り、前回の撮影の反省点は
- 三脚付属のボールヘッド雲台ではだめだ ⇒ 微動経緯台(もともと持ってた)
- 三脚がそもそも華奢だった ⇒ SkyMemo/AZ-GTi用の三脚
- ノンフィルター ⇒ スターリーナイトフィルター
という結論に至り、以下を発注
- スターリーナイト 77mm
- Northern Cross アリガタ・カメラアダプター
そして、今日の撮影機材!
微動経緯台で構図決めも簡単になるはず!
4/2にリベンジする意味
これを狙ってたんです。
4/2にアトラス彗星C/2019Y4とNGC2403が接近するため、撮影したい。東京の空で映るかなー
— hiroooo000 (@hiroooo0002) March 31, 2020
そして天気はどうだろうか pic.twitter.com/5Bmd2cOKTu
前回の撮影では、本当はボーデの銀河と一緒に移そうと思ったのに、構図を失敗してうまく撮影できませんでした。今回は、ということで、足回りを変えてトライです。
撮影
というわけで撮影開始しました。時勢もあり、というか、基本ベランダか屋上チックなところで、外出はしません。時勢もありますし。
しかし、手動でアトラス彗星を導入するに結構戸惑い、撮影して確認してを繰り返し、20分くらいかかってしまいました。
ここから撮影スタートです。
- 構図を調整
- タイマーレリーズで10s×15回で設定し、シャッター
- 15枚取れたら構図を調整
- タイマーレリーズで再度10s×15回でシャッター(記憶してくれます)
これを延々18セットくらい繰り返し、10s×183枚を撮影しました。
アストロトレーサって手軽さが売りなんですが、この撮影方法だと約3分に1回構図調整を手動で実施しなきゃなので、すごい手がかかりました。
赤道儀って偉大だって本当に思いましたw
もはや、アストロトレーサで撮影すること自体が目的化している感もあり。。。
で、この183枚をスタックした結果がこちら。
C2019Y4 アトラス彗星 with NGC2403
右側の緑色のがアトラス彗星で、左側に淡いのがNGC2403です!
初めて狙った構図で撮れた気がしますw
- 【撮影情報】
- 撮影場所:東京都文京区自宅屋上的な場所
- 撮影日時:2020/4/2_22時ごろ
- カメラ:Pentax K-70
- レンズ:smc PENTAX-DA☆200mmF2.8ED
- フィルタ:スターリーナイト
- 架台:微動装置付き経緯台+AZ-GTiの三脚
- その他:O-GPS1(アストロトレーサ)
- 撮影設定:ISO800、F/2.8、アストロトレーサ、露出10s ⇒ 合計183枚
- 画像処理:Digital Camera Utility5でPEF⇒Tiffへ現像⇒FlatAidoProでFlat補正用画像を生成⇒DSSで90%をスタッキング⇒ステライメージでトリミング⇒FlatAidoProで3回フラット補正⇒ステライメージで若干レベル補正⇒DenoiseAIでノイズ処理
NGC2403は思ったよりも小さかったですが、アトラス彗星とペアで撮影することが目標だったので、目標は無事に達成です!
なお、アトラス彗星の箇所だけトリミングするとこんな感じです。
また、画像が色とりどりになっているの解放で撮影したことによるハロです。ステライメージで修正できるようなんですが、ステライメージをうまく使えていません。(トライしたんですが、うまくいきませんでした)
ここら辺は次回の課題です。
シャッタースピードを10秒にしたのは、取れ高重視のためです。実際アストロトレーサで30秒くらいまでは200mmでも点像で写せたのですが、安定しなさそうだったので、短時間多枚数でやってみました。
今回の撮影で、アストロトレーサでここまではやれることがわかり、なかなか達成感がありましたw
いやー天体撮影って面白いですね!