お気楽天体観測

肩ひじ張らずに天文を楽しむ記録です。メイン機材はSpaceCat51、CelestronC5、SkyMemoS、CRUX140Traveler、AZ-GTi。カメラはPentaxKP、K70とZWOASI533MCP

AskarFMA135+PentaxK70(APS-Cカメラ)の星像チェック(のための環境も整備)

前回の遠征で、AskarFMA135+PentaxK70で春の銀河祭りエリアを撮影したのですが、イメージサークルAPS-C対応のAskarFMA135のはずなのですが、四隅が流れている気がしたので、チェックです。

撮影風景はこんな感じです。

うん、かっこいい!

うちのFMA135についてはこちら
hiroooo000-blog.hatenablog.com

星像チェック

さて、肝心の星像チェックです。

まず、前回スタックした画像はこちらです。

こちらをスタックした元画像のJPEGファイルはの一つがこちらです。

こちらのJPEGファイルから四隅を取り出した画像はこちら。

薄雲が流れていたっぽいので、空の状況はよくないですが、それにしても四隅は流れてしまっていますね。

四隅対象の流れ方でもないので、おそらくスケアリングもあってなさそうです。あと、周辺減光もありますねー

ちなみに、AskarFMA135とカメラの接続は、KenkoのPentaxKマウントのカメラアダプタを利用しており、バックフォーカスは55mmになっていると想像していますが、ちょっとここも怪しいのかな。。。
ちなみに、PentaxKマウントのフランジバックは45mmでカメラアダプタの長さが10mmだったらぴったりのはずですが、ここが若干短かったりするのかなー
というわけで、直径45mm、厚さ1㎜のシムリングをモノタロウで発注し、入手したので、今度撮影できるタイミングでカメラアダプタと本体の間に入れてみて星像の変化を見てみたいと思っています。

星像チェック用画像を出力する環境を構築

こちらで紹介されているものをベースに、Windows11のWSL2を使って構築しました。
先生、ありがとうございます!
snct-astro.hatenadiary.jp

まずは、WSL2+Ubuntuをインストールします。※インストール方法はネットを参照のこと。小生はPowerShellで以下の通りインストールしました。

wsl --install
wsl --install ubuntu

ubuntuのインストールの最後にユーザ名とパスワードを入力しますので、ここは忘れないように。
あとで、`sudo apt`する際に必要になりますので。

次に、ubuntuに必要なパッケージをインストールします。

sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt -y install imagemagick bc

続いて、前のリンクの博士のスクリプトを1か所だけ修正修正したものを配置します。
※久しぶりにbashのデバッグをやりましたw

###こちらの記事のスクリプトのほうが新しいです。
hiroooo000-blog.hatenablog.com


■crop_corners.sh

#! /bin/bash

if [ "$1" = "" ]
then 
echo "error:引数にファイル名を指定してくだされ"
exit
fi

width=`identify -format %w $1`
height=`identify -format %h $1`

if [ "$2" = "" ]
then
size=100
echo "- 100x100 pixels cropped"
elif [ $2 -ge `expr $width \/ 3`  ] || [ $2 -ge `expr $height \/ 3`  ]
then
echo "error:切り抜きサイズがでかすぎ"
exit
else
size=$2
fi

echo "picture size: $width x $height"

convert $1 -crop "$size"x"$size"+0+0 "$1_lt.jpg"
convert $1 -crop "$size"x"$size"+0+`expr $height - $size` "$1_lb.jpg"
convert $1 -crop "$size"x"$size"+`expr $width - $size`+0 "$1_rt.jpg"
convert $1 -crop "$size"x"$size"+`expr $width - $size`+`expr $height - $size` "$1_rb.jpg"

convert "$1_lt.jpg" -bordercolor white -border 3x3 "$1_lt.jpg"
convert "$1_lb.jpg" -bordercolor white -border 3x3 "$1_lb.jpg"
convert "$1_rt.jpg" -bordercolor white -border 3x3 "$1_rt.jpg"
convert "$1_rb.jpg" -bordercolor white -border 3x3 "$1_rb.jpg"

x=`echo "scale=2; $width / 2 - 1.5 * $size" | bc`
y=`echo "scale=2; $height / 2 - 1.5 * $size" | bc`
convert $1 -crop `expr 3 \* $size`x`expr 3 \* $size`+"$x"+"$y" "$1_cen.jpg"

composite -gravity northwest -compose over "$1_lt.jpg" "$1_cen.jpg" "st1.jpg" 
composite -gravity northeast -compose over "$1_rt.jpg" "st1.jpg" "st2.jpg"
composite -gravity southwest -compose over "$1_lb.jpg" "st2.jpg" "st3.jpg"
#下行の最後の引数の箇所をオリジナルだと「crop_$1」から「$1_crop.jpg」に変更。ディレクトリが含まれる場合も動作できるようにするための手抜き対応w
composite -gravity southeast -compose over "$1_rb.jpg" "st3.jpg" "$1_crop.jpg"  

rm "$1_lt.jpg"
rm "$1_lb.jpg"
rm "$1_rt.jpg"
rm "$1_rb.jpg"
rm "$1_cen.jpg"
rm "st1.jpg"
rm "st2.jpg"
rm "st3.jpg"


実行方法は以下の通り

# 使用方法 crop_corners.sh [ファイル名] [クロップサイズ]
# 使用例
crop_corners.sh target.jpg 200

ちなみに、この記事に張り付けた四隅クロップ画像は500を指定して生成しています。

うむ、改めて便利だ!先生、ありがとうございます!

ついでにAstrometry.netもインストール

WSL2でUbuntu環境がWindowsから使えるようになったので、ついでにAstrometry.net環境も作りました。
こちらの記事の「Astrometry.netをインストール」を参照のこと。
hiroooo000-blog.hatenablog.com

いやー今まで整えていなかったものがついでに整ってよかったですw

4月の遠征 ケンタウルス座Aとオメガ星団

4月は、19日夜と27日夜の2回、遠征に行きました。
ターゲットは、AskarFMA135+PentaxKPで写すケンタウルス座Aとオメガ星団です。

この組み合わせで撮影したいと、抗がん剤をやっていた1月くらいから考えていて、4月に撮影に行くことを本当に楽しみにしていました。

1回目 19日 福島県いわき市

が、いざ、4月の新月期を迎えてみると、南天の天気がいまいち。。。
いつも行っている千葉県の房総半島さきっちょだと、曇りで全然目がなさそうで、思い切って、太平洋側でも南が抜けていそうな、福島県いわき市まで行ってみました。

結果は、惨敗でした。
GoogleMapで場所は予習していったのですが、南側低高度は草が茂っていて写せず。
また、思ったほど空も暗くなかったのと、赤道儀のCrux140TravelerのRAジャンプ問題が発生し、赤道儀を使った撮影は完全に失敗。

結果としては、PentaxK70+FishEyeZoomで撮影した夏の天の川のみとなりました。

まあ、これはこれで、機材と天の川がきれいに写っているのでよしとしました。

RAジャンプ問題への対応

久しぶりのCrux140Travelerの撮影で、残念ながらRAジャンプ問題が発生してしまったため、別記事でもコメントをもらっていた対応を実施し、ベランダでテスト撮影をしたのですが、解消せず。

ギアのかみ合わせの問題かなーと想像し、

  • RAを360度、一周させる
  • 電源を落とす
  • 再度電源を入れ、アラインメントしなおす

という対処を打ったところ、屋内での動作確認ではRAジャンプ問題は発生しなくなりました!

2回目の遠征 27日 千葉県旭市飯岡灯台付近

2回目の遠征は、千葉県旭市の飯岡灯台付近です。ここもGoogleMap的には南側が抜けててよさそうだったのと、房総半島の先っちょよりも天気的に可能性があったため、初めての場所でしたがチャレンジしてみました。

ここは高台になっていて、見晴らしが非常によく、夜景スポットにもなっている場所でした。
地平線に沈みゆく太陽は、すごい久しぶりに見ました!

夜になって、機材をセッティングし、撮影開始。
ケンタウルス座が上ってくるまでの待ち時間、春の銀河祭りあたりをテスト撮影しました。

機材は

  • Crux140Traveler
  • PentaxK70+AskarFMA140
  • QHY5MII+ガイドスコープ

です。

このセッティング、撮影対象でのガイドは好調で、RAジャンプ問題も一切発生せず、撮影できました!

雲が流れる中での撮影でしたが、雲が映り込んでいないカット22枚(60s、ISO1600)をスタックしたものがこちらです。

中央部拡大がこちらです。135mmと広角のため、銀河が小さく映り込んでいます。

そして、次に、オメガ星団が撮影できそう高度になってきたタイミングで、対象をケンタウルス座A+オメガ星団に切り替えて撮影を開始しました。
ここで、RAジャンプ問題が再発したため、カウンターウェイトの代わりにカメラを配置し、ウェート替わりにしたら、RAジャンプ問題は収まり、撮影を再開です。
撮影風景はこちらw

左の上手前を向いているカメラはウェイト替わりにつけているだけで、撮影していません。
自由雲台を経由して接続すれば、撮影できなーと思いましたw

また、左側のカメラが向いている通り、オメガ星団は非常に高度が低い対象です。

ただ、とれた写真は、どれも雲がかかっているものでした。雲がかからないカットが取れることを期待し、30sで大量に撮影しました。

大きさは小さいですが、雲の隙間から見えるオメガ星団のタイムラプス(gif)です。

いやー雲が流れてますw

130枚程度撮影したのですが、DSSでのスコアが良かった5枚(6位以下はスタックするのは微妙な感じだった)をスタックし、軽く処理したものがこちら。

雲はかかってしまっていますが、オメガ星団も、ケンタウルス座Aも、その形を視認できます!

等倍で切り出したオメガ星団とケンタウルス座Aです。オメガ星団は、本当に大きいです!

本当は晴れた空で撮影できればよかったですが、それはまた来年に期待ということにします。

その他

今回タイムラプスのgif生成に使ったのは
‐ 画像の一括処理 XnConvert
‐ gifアニメ生成 https://photocombine.net/gifanime/
です。

gifアニメ生成は、いくつかの動画編集ソフトを試してみましたが、どれも高スペックすぎて逆に使いにくく、リンクを張ったWebサービスくらいがちょうどよかったです。

今回、Crux140TravelerのRAジャンプ問題も対応できる方向性が見えたため、次回の撮影が楽しみです。
次回は何を撮ろうかなー

J Limitedに仲間入り!

本日、東京四谷にあるPentax Club Houseに、PentaxKPのセンサークリーニングに行ってきました。
クリーニングが終わって、帰り際に目に飛び込んできたのが、KPのJ Limitedカスタムウッドグリップです。

これまでは、標準グリップのLを装着していたのですが、実はKPを購入した時から何かしらのカスタムグリップを何か欲しかったのです。
J Limitedのカスタムウッドグリップが発売になったときには、値段にたまげつつ、いいなーと思っていました。
item.rakuten.co.jp

それの実物がなんとカウンターに。
そして、なんと試着もできるということで、さっそく試着してみると、、、

Lサイズのグリップよりも厚みがあり、握りやすいのと、色、質感も非常によく、、、

お買い上げとなってしまいました

これで、私のKPのJ Limitedの仲間入りを果たしました!

ちなみに、Pentax Club Houseでは、カスタムウッドグリップは1点1点質感や木目調が異なるため、在庫を並べてもらい、その中から一番気に入ったものを選ばせてもらえました!
※装着しているものが購入したものです。

ネットの写真を改めてみると、実物の質感を写真であまり表現できていない気がします。
実物は、見たら引き込まれるようなキレイさがあります(表現力がなくすいません)

ちょっと高い買い物となりましたが、KPへの愛着がさらに強くなりました!
センサーもきれいになったので、KPさん、これからもよろしく!

AZ-GTiにハンドコントローラを接続!

突然ですが、最近はAZ-GTiは電子観望/撮影ではなく、経緯台専用モードのファームを入れて、もっぱら眼視で使っています。
そうすると、望遠鏡を覗き込みながらのスマホでの操作はかなり難儀し、AZ-PROTOのほうがサクッと操作できていいやと思いつつ、やっぱり追尾は便利だし、ハンドコントローラが欲しいなー
と、1年くらい思っていたのですが、ついにヤフオクで競り落としてしまいました。

AZ-GTiにハンドコントローラは直接接続できない(ハンドコントローラはRJ45、AZ-GTi側はRJ11なので)ので、変換する機構を交錯する必要があります。

が、偉大なる先人はいらっしゃるもので、こちらのサイトの情報を元に工作を試みました!

AZ-GTi を SynScan ハンドコントローラー に 有線接続, Wired connection of AZ-GTi to SynScan hand controllerjun1wata.wordpress.com

AZ-GTiを SynScan ハンドルコントローラに ハンダ付け無しで 有線接続jun1wata.wordpress.com

こちらのサイトを参考に、私が工作用に購入したパーツはこちらになります。

www.amazon.co.jp


こちらに、手持ちのRJ12のケーブルを切断し、結線したものがこちらになります。

結線図はこちらです。

ドキドキしながら接続したら、無事接続できました!

今回、1番線と6番線は使用しない(先のサイトの通り)ので、ビニテで処理して、ふたを閉じて接続した図。

これで、眼視時の取り回しがかなり楽になりそうで、眼視観望の回数が増えそうです。

シリーズ:電子ファインダーを整えてみたい(2) Androidスマホ内でAstrometry.netを動かしてプレートソルブする

本シリーズ、第1話で終わってしまうかと思いきや、続きそうです!

第2話は、Androidスマホ内でAstrometry.netを動かす!です。

第1話は、ASTAPを使ってみる、というところでしたが、Androidでもっと手軽にAstrometry.netが動かせそうだ、ということで、方針転換ですw

こちらも、いろいろ試行錯誤したのちではありましたが、結論としては非常に簡単です!
※試行錯誤の記録はつけていませんがw

端的には、AndroidのUserLAndというソフトがあり、これをインストールした後にUbuntu環境をセットアップして、その中にAstrometry.net環境を構築する、というものです。

Linuxのコマンドがわかる人は、正直この記事を見たらすぐできるくらい、非常に簡単でした!

自分の備忘もかねて綴ります。

注意

UserLAndのアプリの画面キャプチャ、画面遷移は、2023年3月時点ものです。
ネットで調べながらやったんですが、昨年以前の画面遷移と最新版だと、ちょっと変わっているようです。
今後も変わる可能性があることに注意が必要です。※難しくないですけど

UserLAndのインストール→Ubuntuのインストール

AndroidのアプリストアからUserLAndをインストールします。

インストール後は、こんな画面が出ます。

ここで、「Ubuntu」をタップしますと、こんな画面が出ます。

「Minimal」を選択した状態で「CONTINUE」をタップします。

すると、次にこんな画面が出ます。

こちらは、「Terminal」を選択し、同じく「CONTINUE」をタップします。

すると、Ubuntuのセットアップが始まります

セットアップが終わると、以下のようにTerminalが開きます。

この状態でポート2022でSSH接続ができる状態となっています。

Ubuntuのパッケージインストール

あると便利なパッケージを先にインストールしてしまいます。
sshのcliから以下を入力します。

sudo apt update
sudo apt install vim net-tools less software-properties-common -y


net-toolsはifconfigとかnetstatとかが入っているパッケージ
software-properties-commonは、apt-add-repositoryとかを使えるようにするパッケージ

です。

UserLAndで使用されるデフォルトのUbuntuのユーザやパスワードの確認方法

セットアップ完了後、下のメニューバーの「Filesystems」をクリックすると、こんな画面が表示されます。

ここの、1行目の「apps」を長押しすると、メニューが表示され、「Edit」を押すと以下の画面が表示されます。

ユーザ名は、何回インストールしても「userland」です。
パスワードは、右側の目のアイコンをクリックすると、マスク化が解除され確認できます。
当方、パスワードがどこで確認できるのかわからず、ずいぶんネットを彷徨いましたw

(Linux/Ubuntuの話)セットアップ後のUserLAndのSSH接続(Dropbear)について

UserLAndのUbuntuでは、DropBearというSSH実装が起動しています。
ですので、sshdプロセスは、当然ながらいません。
スマホから触っていると、Console接続しているような感覚ですが、DropBearのSSHサーバに接続しています。

公式HP
matt.ucc.asn.au

UserLAnd+SSHで検索すると、DropBearのことは一切語らずにOpenSSH-Serverをインストールする記事が散見されますが、2023年3月現在のUserLAndでセットアップしたUbuntuでは、Open-SSH-Serverをインストールする必要は全くありません。
※当方、ググって調べた記事にずいぶん惑わされてしまったので、自戒を込めて。ちなみに、プロセスツリーの中にdropbearという文字列を見つけて調べて、そういうことか、と自己解決しました。

Astrometryのインストール

さて、気を取り直してAstrometryのインストールですが、非常に簡単です。

sshから以下を入力します。

sudo apt install astrometry.net -y

パッケージのインストールは以上です!なんと簡単w

続いて、インデックスファイルのダウンロードをします。
インデックスファイルの配置先は以下のディレクトリとなります。

/usr/share/astrometry

電子ファインダーで使用する画角を想定しつつ、いったん4100系を全部ダウンロードしました。
ダウンロードは以下のコマンドで実行しました。

 cd /usr/share/astrometry/
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4107.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4108.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4109.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4110.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4111.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4112.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4113.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4114.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4115.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4116.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4117.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4118.fits
 wget http://data.astrometry.net/4100/index-4119.fits

これで、インデックスファイルの配置まで完了です!

あと、作業用ディレクトリも作っておきます。

mkdir ~/astrometry_tmp

Astrometry.netの動作確認@Android上

さて、続いて、感動の動作確認のターンです!
ASICAPで以前撮影した画像を使います。
ASICAPで撮影した画像は、`/DCIM/ZWO/YYMMDD`のようなディレクトリに格納されていますので、作業用ディレクトリに、「target.jpg」という名前に変更し、コピーしています。
※リネームはしなくてもOKです。

cd ~/astrometry_tmp
cp /DCIM/ZWO/230304/212328282.jpg ./target.jpg

今回のプレートソルブ対象の画像はこちらです。

面白みに欠ける画像ですが、過去に、足の自由が利かない中、スマホにZWOASI224MC+60mmCマウントレンズを接続してASICAPでベランダから余計なものが映り込まないように撮影した画像です。

続いて、プレートソルブです!

solve-field -z 2 -O target.jpg

オプションの意味は以下の通り

  • -z :ダウンサンプリング
  • -O:アウトプットの上書き

コマンドのオプションのリストはこちらから確認できます。
manpages.debian.org


こちらのコマンドを実行すると、以下のような出力が出て、10秒弱くらいでプレートソルブが完了します。

Reading input file 1 of 1: "target.jpg"...
jpegtopnm: WRITING PPM FILE
Read file stdin: 1304 x 976 pixels x 1 color(s); maxval 255
Using 8-bit output
Extracting sources...
Downsampling by 2...
simplexy: found 184 sources.
Solving...
Reading file "./target.axy"...
Field 1 did not solve (index index-4119.fits, field objects 1-10).
Field 1 did not solve (index index-4118.fits, field objects 1-10).
Field 1 did not solve (index index-4117.fits, field objects 1-10).
Field 1 did not solve (index index-4116.fits, field objects 1-10).
Field 1 did not solve (index index-4115.fits, field objects 1-10).
Field 1 did not solve (index index-4114.fits, field objects 1-10).
  log-odds ratio 96.1094 (5.49251e+41), 13 match, 0 conflict, 19 distractors, 23 index.
  RA,Dec = (117.613,-24.4157), pixel scale 13.6652 arcsec/pix.
  Hit/miss:   Hit/miss: -+-+-+++++-+---++-+---+--------+(best)--------------------------------------------------------------------
Field 1: solved with index index-4113.fits.
Field 1 solved: writing to file ./target.solved to indicate this.
Field: target.jpg
Field center: (RA,Dec) = (117.610577, -24.416526) deg.
Field center: (RA H:M:S, Dec D:M:S) = (07:50:26.539, -24:24:59.494).
Field size: 4.94369 x 3.70432 degrees
Field rotation angle: up is -175.235 degrees E of N
Field parity: neg
Creating new FITS file "./target.new"...
Creating index object overlay plot...
Creating annotation plot...
Your field contains:
  The star Azmidi / Asmidiske (ξ Pup / 7 Pup)
  The star ο Pup
  The star j Pup / 11 Pup
  The star 12 Pup
  The star 188 Pup
  NGC 2447 / M 93
  NGC 2448
  NGC 2482

そして、プレートソルブ実行後に様々ファイルができます。

-rw-------. 1 userland userland 2599618 Mar 30 04:56 target-indx.png
-rw-------. 1 userland userland    8640 Mar 30 04:56 target-indx.xyls
-rw-------. 1 userland userland 2553771 Mar 30 04:56 target-ngc.png
-rw-------. 1 userland userland 2572421 Mar 30 04:56 target-objs.png
-rw-------. 1 userland userland   11520 Mar 30 04:56 target.axy
-rw-------. 1 userland userland   11520 Mar 30 04:56 target.corr
-rw-------. 1 userland userland  422288 Mar 30 04:49 target.jpg
-rw-------. 1 userland userland   17280 Mar 30 04:56 target.match
-rw-------. 1 userland userland 1284480 Mar 30 04:56 target.new
-rw-------. 1 userland userland   11520 Mar 30 04:56 target.rdls
-rw-------. 1 userland userland       1 Mar 30 04:56 target.solved
-rw-------. 1 userland userland   11520 Mar 30 04:56 target.wcs


これらの中の、「target-ngc.png」というファイルが、アノテーションが入った画像ファイルとなります。
結果はこちらです!

電子ファインダーを想定し、60mmくらいのCマウントレンズ+ASI224MCで、公害まみれの空で撮影した画像ですが、仮に双眼鏡でM93を狙っていたら、もう少し右に行けば双眼鏡の画角に入るということがわかります!

なお、Ubuntuの領域はAndroidのほかのアプリ(フォトとかFilesとか)からは見えませんので、例えば以下のように処理済みのファイルをコピーし、Filesで開く、というひと手間が必要です。

cp ~/astrometry_tmp/target-ngc.png /DCIM/Camera/

まとめと今後の方向性

今回は、AndroidスマホでUserLAndというLunux環境でUbuntuをセットアップし、そのうえでAstrometry.netをセットアップしてプレートソルブを実行する、一連の流れを確認できました。
今、手でコマンドを打ったりしている部分について、うまくAndroidアプリを独自に作って自動化すれば、電子ファインダーアプリが作れる気がしてきました!
※UserLAndに強依存しますが。

また、余ったASI224MCを活用する、というところから始まっていますが、別にASI224MCでなくても、スマホに望遠レンズを取り付け撮影しても同じことができそうな気がしてきています。この手のレンズはちゃんと固定することが難しそうですが。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07T2GK2FM/


いずれにしても、今絶賛Androidアプリ開発の勉強中のため、時間はかかりそうですが、この話題は継続しそうな雰囲気です。気合い入れて頑張りたいです。


その他

細かくは書きませんが、Astrometory.netではなく、Kstars+EKOSセットアップしたらいいんじゃね?といううことで、UserLAndにKstars+EKOSの環境もセットアップしてみましたが、ZWOのカメラを認識させることができず、断念しました。

シリーズ:電子ファインダーを整えてみたい(1) ASTAPのCLIを試してみる

突然ですが、双眼鏡を経緯台で運用する際に、電子ファインダーがあると便利かも、ということで、これからうじゃうじゃいろいろ試してみたいなと思っています。 試行錯誤の過程をシリーズ化して残そうと、今時点では思っていますが、推進されるかは不明です。 また、基本は自分の備忘目的でのメモであり、内容も正しくない可能性のあるものを、ついでに公開している駄文のような物ですので、その点ご承知おきいただき、読む場合は読んでいただければと思います。

なお、何か知見をお持ちの方はぜひコメントでアドバイスをいただければと思います。

電子ファインダーの方向性

コンセプトとしては、以下2つを考えています。

  1. 余っている機材を活用したい
  2. 軽量で運用したい

そこで、活用できそうなあまり機材を見てみると

  • 天体カメラ
    • ASI224MC
    • ASI294MC
    • NeptuneCII
  • Cマウントレンズ
    • 10-60mmズームレンズ(安物)
    • 50mm短焦点レンズ(安物)
  • 使ってないスマホ
  • 使ってないラズパイ4(4Gモデル)
  • 予備のアルカスイスプレートとかマウントとか

と、結構あまり機材があります。 これらをうまく活用しつつ、軽量で使いやすい電子ファインダーをなんか作ってみたいですね。

一番最初に思いつくやつ

ZWOのカメラが余っているようであれば、ASICAPでいいんじゃね?ってのが一番最初に思いつくことでした。 ASICAPは試してみましたが、ZWOのカメラをスマホカメラみたいに使う、ためのソフトで、電子ファインダーとしての機能は、当たり前ですが、無いです。

電子ファインダーで実現されたいこと

改めて、電子ファインダーで実現さ入れたいことを整理してい見ます。

  1. 経緯台(双眼鏡とか望遠鏡)の現在位置がわかりたい

これにつきますねw

これをどうやって実現するか、ですね。

実装の方向性

さて、久しぶりにプログラミングでもしてみるか、という個人的な機運の高まりもあり、Androidのアプリ実装を前提として、手段を考えてみています。 ※Androidアプリの実装の勉強も兼ねて。今後の人生に必要になるかは全く不明ですが。 ※当方のプログラミングスキルとしては、Webのフロントもサーバサイドも経験あり、スマホアプリも画像処理系も全く未経験、という感じです。

そんなこともあり、どうやったら実現できそうか、主要な必要機能を考えてみました。

  • カメラ制御機能
    • ZWO
      • ZWOからはAndroidドライバーが配布されているため、プログラミング可能な可能性あり。
      • 最悪、カメラ制御はZWOのASICAPを使って、撮影された画像を自動で読み込みなんか処理をする、という処理方式も実現可能かも
    • PlayerOne
      • ぱっと探したところ、Android用のDriverは見当たらず。まあ、ニーズもないですよねw
  • プレートソルビング機能
    • 画像をプレートソルブして、現在位置を特定する機能ですね。
    • Androidで動作しそうなものとして、ASTAPのCLIなるものがあることを発見!これが使えればAndroid内でもプレートソルブができそう
  • 現在位置の表示機能
    • 撮影した画像にリアルタイムでアノテーション表示、できたらいいですね
      • 自分のプログラミング能力的にはかなり難しそう
    • 撮影した画像の解析情報をASCOMかINDIのサーバ機能を疑似って実装して、現在位置情報を公開し、SkySafari上で見えるようにする
      • なんか、自分のプログラミングスキルでもなんとかなりそう(少なくとも実装イメージはわく)

というわけで、まず

  • 画像撮影:ASICAP
  • 画像解析:独自AndroidアプリでASTAP CLIを使って実現?
  • 結果表示:独自AndroidアプリにIndiサーバorASCOMサーバを疑似ったサーバ機能の最低限を実装し、SkySafariに情報を伝えて、SkySafariで表示

という実現の方向性で進めていこうかなと、今時点で思っています。

最初は、勉強しながらということもあり、実装量は最小でシンプルに実装することを心掛けながら進めていこうかなと思っています。

本題:ASTAPのCLIを試してみる

さて、前置きが非常に長くなりましたが、今回の記事では、ASTAPのCLIを試してみました。 今回は、Androidで試す前にまずWindowsで試しています。

プログラム、資材のダウンロード

ASTAPのサイトから、CLIプログラムとデータベースをダウンロードします。

www.hnsky.org

CLIプログラム、データベースのダウンロードはこちらから。

データベースはH18とV17をダウンロードしてみました。 H18は展開したら985MB、V17は692MB、と両方とも巨大です。

プログラムの配置

適当にフォルダを作って、DLしたZIPを展開し、中身を配置します。

ASTAP CLIを動作させるためには、どうやらASTAPCLIの実行ファイルとデータベースを同じディレクトリに配置すればよいようです。

データベースごとに、それぞれ - astapcli_h18 - astapcli_v17 というフォルダを作って、astap_cli.exeと展開したデータベースファイルを配置します。

すると、こんな感じになります。

また、同じディレクトリに、こちらの画像を配置しました。以前、SpaceCat51+ASI533MCPで撮影した、アンテナ銀河です。 これをプレートソルブテスト対象とします。

続いて、配置したディレクトリをコマンドプロンプトかPowerShellで開きます。

ASTAP CLIを実行してみる(V17データベース)

まず、astap_cliの説明はこちらにあります。

https://www.hnsky.org/astap.htm#astap_command_line

astap_cli.exe -h

でも表示できます。

PS C:\Users\hiroo\Documents\astapcli_V17> .\astap_cli.exe -h
ASTAP astrometric solver version CLI-2022.11.11
(C) 2018, 2022 by Han Kleijn. License MPL 2.0, Webpage: www.hnsky.org
Usage:
-f  filename  {fits, tiff, png, jpg files}
-r  radius_area_to_search[degrees]
-z  downsample_factor[0,1,2,3,4] {Downsample prior to solving. 0 is auto}
-fov diameter_field[degrees]
-ra  center_right ascension[hours]
-spd center_south_pole_distance[degrees]
-s  max_number_of_stars  {default 500, 0 is auto}
-t  tolerance  {default 0.007}
-m  minimum_star_size["]  {default 1.5}
-check apply[y/n] {Apply check pattern filter prior to solving. Use for raw OSC images only when binning is 1x1}
-speed mode[auto/slow] {Slow is forcing reading a larger area from the star database (more overlap) to improve detection}
-o  file {Name the output files with this base path & file name}
-d  path {specify a path to the star database}
-analyse snr_min {Analyse only and report median HFD and number of stars used}
-extract snr_min {As -analyse but additionally write a .csv file with the detected stars info}
-log   {Write the solver log to file}
-progress   {Log all progress steps and messages}
-update  {update the FITS header with the found solution. Jpeg, png, tiff will be written as fits}
-wcs  {Write a .wcs file  in similar format as Astrometry.net. Else text style.}
Preference will be given to the command line values.

先ほど配置したファイルを指定して実行してみます。

PS C:\Users\hiroo\Documents\astapcli_V17> .\astap_cli.exe -f .\20210316235039_original.jpg
Using star database V17
Trying FOV: 9.5
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 9.50 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
501 stars, 402 quads selected in the image. 501 database stars, 402 database quads required for the square search field of 9.5d. Search window at 100% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
10d,21d,35d,49d,64d,82d,92d,103d,113d,122d,132d,142d,153d,167d,179d,Trying FOV: 6.3
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 6.33 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
501 stars, 402 quads selected in the image. 501 database stars, 402 database quads required for the square search field of 6.3d. Search window at 100% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
6d,14d,23d,32d,42d,52d,62d,74d,81d,88d,95d,104d,111d,118d,124d,131d,139d,146d,155d,163d,171d,Trying FOV: 4.2
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 4.22 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
501 stars, 402 quads selected in the image. 501 database stars, 402 database quads required for the square search field of 4.2d. Search window at 100% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
4d,9d,15d,21d,27d,34d,40d,47d,54d,61d,69d,73d,82d,90d,96d,101d,105d,109d,114d,118d,122d,126d,131d,135d,141d,146d,152d,156d,162d,168d,173d,178d,Trying FOV: 2.8
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 2.81 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
501 stars, 402 quads selected in the image. 501 database stars, 402 database quads required for the square search field of 2.8d. Search window at 100% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
3d,6d,10d,14d,18d,22d,26d,30d,35d,39d,44d,48d,53d,58d,63d,68d,71d,76d,82d,88d,91d,95d,98d,101d,104d,107d,110d,112d,115d,118d,121d,124d,127d,129d,132d,135d,139d,142d,146d,149d,152d,156d,160d,
43 of 44 quads selected matching within 0.007 tolerance.
Solution["] x:=-3.121049*x+ -0.207879*y+ 5005.170057,  y:=0.208829*x+ -3.122799*y+ 4380.977043
Solution found: 12: 01  46.8 -18d 52  36
Solved in 14.8 sec offset was 161.1d.  Used stars down to magnitude: 13.0
Warning scale was inaccurate! Set FOV=2.62d, scale=3.1"

実行すると、処理経過のログが出力されつつ、最後のほうに処理結果が出力されます。 この部分が最終出力ですね

Solution["] x:=-3.121049*x+ -0.207879*y+ 5005.170057,  y:=0.208829*x+ -3.122799*y+ 4380.977043
Solution found: 12: 01  46.8 -18d 52  36
Solved in 14.8 sec offset was 161.1d.  Used stars down to magnitude: 13.0
Warning scale was inaccurate! Set FOV=2.62d, scale=3.1"

残念ながら、自分にはこれだけ見ても何がなんだかわかりませんので、astrometry.netでプレートソルブして、同じ情報が出ていないか確認します。

と、ちゃんと一致してましたw まあ、当たり前ですねw

あと、何もオプションをつけないと、処理に14.8秒かかっているみたいです。 こちらは、downsample_factorとかmax_number_of_stars を設定するとよさそうな雰囲気。

-z  downsample_factor[0,1,2,3,4] {Downsample prior to solving. 0 is auto}
-s  max_number_of_stars  {default 500, 0 is auto}

実行してみると

  • z:2 → 15.1秒
  • z:4 → 13.5秒
    • 以下の警告あり。
    • Warning, remaining image dimensions too low! Try to REDUCE OR REMOVE DOWNSAMPLING.
  • s:300 → 6.9秒
  • s:100 → 4秒

と、解析に使用する星の数を減らすと、処理速度は向上するようです。

なお、50で実行したところ解析に失敗したので、減らせばよい、というものではないということがわかりました。

PS C:\Users\hiroo\Documents\astapcli_V17> .\astap_cli.exe -f .\20210316235039_original.jpg -s 50
Using star database V17
Trying FOV: 9.5
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 9.50 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
50 stars, 35 quads selected in the image. 50 database stars, 35 database quads required for the square search field of 9.5d. Search window at 169% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
10d,21d,35d,49d,64d,82d,92d,103d,113d,122d,132d,142d,153d,167d,179d,Trying FOV: 6.3
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 6.33 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
~~~中略~~~
Creating grayscale x 2 binning image for solving/star alignment.
ASTAP solver version CLI-2022.11.11
Search radius: 180 degrees,
Start position: 00: 00  00.0, +00d 00  00
Image height: 0.37 degrees
Binning: 2x2
Image dimensions: 3008x3008
Quad tolerance: 0.007
Minimum star size: 1.5"
Speed: normal
50 stars, 35 quads selected in the image. 50 database stars, 35 database quads required for the square search field of 0.4d. Search window at 169% based on the number of quads. Step size at 100% of image height
1d,1d,2d,2d,3d,3d,4d,4d,5d,5d,6d,6d,7d,7d,8d,8d,9d,9d,10d,11d,11d,12d,12d,13d,13d,14d,14d,15d,15d,16d,16d,17d,17d,18d,19d,19d,20d,20d,21d,21d,22d,22d,23d,23d,24d,24d,25d,26d,26d,27d,27d,28d,28d,29d,29d,30d,31d,31d,32d,32d,33d,33d,34d,35d,35d,36d,36d,37d,37d,38d,39d,39d,40d,40d,41d,42d,42d,43d,43d,44d,45d,45d,46d,46d,47d,48d,48d,49d,49d,50d,51d,51d,52d,53d,53d,54d,55d,55d,56d,57d,57d,58d,59d,59d,60d,61d,61d,62d,63d,63d,64d,65d,65d,66d,67d,68d,68d,69d,70d,71d,71d,72d,73d,74d,74d,75d,76d,77d,77d,78d,79d,80d,80d,81d,82d,83d,84d,85d,85d,86d,87d,88d,89d,89d,90d,90d,91d,91d,92d,92d,92d,93d,93d,93d,94d,94d,95d,95d,95d,96d,96d,96d,97d,97d,97d,98d,98d,99d,99d,99d,100d,100d,100d,101d,101d,102d,102d,102d,103d,103d,103d,104d,104d,105d,105d,105d,106d,106d,106d,107d,107d,107d,108d,108d,109d,109d,109d,110d,110d,110d,111d,111d,112d,112d,112d,113d,113d,113d,114d,114d,115d,115d,115d,116d,116d,116d,117d,117d,118d,118d,118d,119d,119d,119d,120d,120d,120d,121d,121d,122d,122d,122d,123d,123d,123d,124d,124d,125d,125d,125d,126d,126d,126d,127d,127d,128d,128d,128d,129d,129d,129d,130d,130d,130d,131d,131d,132d,132d,132d,133d,133d,133d,134d,134d,135d,135d,135d,136d,136d,137d,137d,137d,138d,138d,139d,139d,139d,140d,140d,141d,141d,141d,142d,142d,143d,143d,143d,144d,144d,145d,145d,145d,146d,146d,147d,147d,147d,148d,148d,149d,149d,149d,150d,150d,150d,151d,151d,152d,152d,153d,153d,153d,154d,154d,155d,155d,155d,156d,156d,156d,157d,157d,158d,158d,159d,159d,159d,160d,160d,161d,161d,161d,162d,162d,163d,163d,163d,164d,164d,165d,165d,165d,166d,166d,167d,167d,167d,168d,168d,169d,169d,169d,170d,170d,171d,171d,172d,172d,172d,173d,173d,174d,174d,175d,175d,175d,176d,176d,177d,177d,178d,178d,178d,179d,179d,180d,No solution found!  :(

ASTAP CLIの解析速度

-s 100の場合の速度が4秒と、一見高速に見えますが、これをAndroidで実行した場合の処理時間は気になりますねー ちなみに、私のパソコンは実は新調したてのSurfacePro9のCorei7モデルだったりするので、なおのことAndroidでの実行速度は気になるところです。

なお、今回使った画像は3008x3008≒9Mピクセルですが、実際に使うつもりなカメラはASI224MCで1304x976≒1.3Mピクセルと、処理対象のデータ量は約9分の1なので、この点は速度にもいい影響がありそうです。

今回のまとめ

ASTAP CLIでプレートソルブを実施し、画像の中心の座標を取得することができました。 ぶっちゃけ、この値を現在位置としてSkySafariにマウントの情報として渡すことができれば、一端のやり方での目標は達成されるわけなんですが、そこには長い道のりがありそうです。 ※そもそもAndroidのアプリ開発も初めてなので、勉強しながらです。

が、せっかく最近購入した双眼鏡(CometScan70x15)や望遠鏡(Kenko SE-AT100N)で眼視をもっと簡単に楽しむために、少しずつ進めていこうかなと思っています。

そして、次回は、Androidのエミュレータで動かしてみようと思います。

20230126 再びのZTF彗星

前回は、Acuter AZポータブルマウント(経緯台)で1枚ずつ手動で追尾したので、今回は赤道儀を使って都内自宅マンション屋上でチャレンジです。

撮影風景


  • 望遠鏡:AskerFMA135+サイトロンCometBandFilter
  • カメラ:PentaxKP
  • 架台(上から)
    • Slik自由雲台
    • AZ-Proto経緯台
    • SkyMemo
    • WilliamOptics アルカスイス規格ベースマウント
    • SkyMemo三脚

WOのベースマウントは剛性が高く、極軸が非常に合わせやすいです!
こちら、お気に入りのセッティングです。

ちなみに、この写真はGooglePixel4a5Gの天体撮影モードで撮影していますが、実はZTF彗星が写っています!

はっきり言ってシミくらいですが、写っていることは写ってますねw

C/2022 E3 ZTF彗星

先の機材で、

  • ISO800、30s×60枚
  • ISO200、60s×60枚

を撮影しました。

撮影したものから、60sでほぼ連続で撮像品質が良かった10枚をDSSでスタックし、PIで軽く処理したのがこちら。

中央切り出しはこちら!

ノイジーですが、東京都心でCBP使って撮影したらこんなもんなんですかね(自分の画像処理の腕がないって話です)
もっと暗い空で、彗星の尾を写してみたいです。

その他

今回は撮影中にVixenの防振双眼鏡ATERA(12x30)で見たのですが、ほんと少しのシミがみえる、程度でした
暗い空に行けばもっと見えるのか、それもとも口径を大きくしたら見えるのか、、、
今は松葉杖のため、大量の機材の持ち運びができないですが、Kenkoの格安10cm反射があるので、それでも覗いてみたいなー
と思っていたところ、Twitterにこんな投稿が。。。

なんと、前から欲しいと思っていた(が忘れていたw)CometScan15x70が紹介されている!
、、、セールじゃないけどまあいいか、ということで、ぽちりました!

www.syumitto.jp
ついでに、Acuterのお気に入りの3脚も一緒に注文しましたw

www.syumitto.jp
AZポータブルマウントは、星撮りに行ったら稼働率100%(PentaxK70+広角or魚眼レンズ+アストロトレーサで広角撮影)、CometScan用にもう一脚(三脚はもう一脚っていうんですかね?w)購入です!

これは、到着が楽しみです!

実際は、来週月曜日から、抗がん剤の3サイクル目で1W入院するため、実際にお目にかかれるのは2/6以降ですが、CometScanなので、是非ZTF彗星を見たいですねー
あと、夏の星雲星団も見てみたい!
色々楽しみです!