お気楽天体観測

肩ひじ張らずに天文を楽しむ記録です。メイン機材はSpaceCat51、CelestronC5、SkyMemoS、CRUX140Traveler、AZ-GTi。カメラはPentaxKP、K70とZWOASI533MCP

20201229 MGEN.APPでPHD2を使ってPCとMGEN3を接続し、リモート操作できました!

MGEN3を購入する前(正確には到着する前)は、ベランダリモート観測所は完全リモートを実現していたのですが、MGEN3のPC接続がうまくいかず、しばらく半リモート撮影(対象を切り替えるときは、MGEN3のコントローラからガイドを停止し、PC
PCで対象を導入し、再びMGEN3のコントローラからガイドを開始)となっていました。

これはちょっとダサいので、何とかしたかったのですが、何とかなりました。

MGEN3.APP

MGEN3には、MGEN3.APPというASCOMドライバーのソフトウェアがあり、PCからMGEN3の画面操作ができるようになります。

mgen.app

現状はASCOMドライバーの提供のみで、Standalone版はまだ内容ですので、ASCOMドライバーで動かしてみました。


ここを見ると、SharpCapProからも接続できるようなのですが、トライしてみたところ、エラーでSharpCapProごと異常終了してしまっていました。

Already tested with APT, SGP, MaxIm DL, Nebulosity, SIPS and SharpCap

ってページに書いてあるのに、、、

SharpCapではいろいろ試行錯誤をしたのに、うまくいかないため、試しにPHDでやってみたら動いた、という記録です。

PHD経由でMGEN3に接続

  1. まず、MGEN3のASCOMドライバーFTDIDriverをインストール します。ダウンロードはこちらからMGEN.APP

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  1. PHDを起動し、プロファイルを作成し、カメラをMGEN.APP(ASCOM)を選択します。

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  1. 設定ボタンをクリックします(まだ「接続ボタン」をおさない)

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  1. 画面下のChooseボタンをクリックします

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  1. Camera V2 simulatorを選択し、OKをクリックします

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  1. この画面に戻ってくるので、OKをクリックします

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  1. ようやく、接続ボタンをクリック!

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すると、こんな感じで画面が起動します!

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MGEN3のコントローラと全く同じ画面が起動します。
操作は、画面上のコントローラをマウスでポチポチするスタイルですが、これでようやくリモートでMGEN3を操作できるようになりました!
これは感動ですね!

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この状態で、MGEN3の物理コントローラを触ると、表示も追従してくれます。
まあ、当たり前といえば当たり前ですけどねw

MGEN3を使ってPHD2は全く使ってなかったところ、PHD2を使ってMGEN3.APPを立ち上げる、という、なんとも本末転倒感のある解決策ですが。。。

また、PHD2経由であがているのが理由かはわかりませんが、よく固まります。固まったらタスクマネージャからPHD2ごと落として、再度起動すれば戻ります。この運用どうなんでしょうねー

まあ、StandAloneアプリが今後出るのかもしれないですので、そっちに期待ですね。

ちなみに、マニュアルはこちら。
mgen.app



あと、結局PCで制御するのであれば、PHD2デマルチスターガイドスレバイインジャナイ?みたいな話は無しでお願いします。
MGEN3が欲しかったんです。
MGEN3のPolarAlignment使って、ベランダで手軽に極軸合わせしたかったんです。
⇒まだうまく追い込めていませんが。。。今後習熟します。

MGEN3の設定でシミュレータを選択する理由

手順の5でシミュレーターを選択していますが、どうもMGEN3.APPは、MGEN3.APPから撮影用カメラを制御させることを目指して作られているようです。(Dithering対応のため?)
ただ、現時点ではASCOMDriver経由となり、且つASIカメラとか選択して、PHD2からASIのカメラに接続すると、PHD2が落ちる、という事象が発生してます。
⇒今時点ではMGEN3.APPのASCOMドライバーが全然安定して動いていないってことなんでしょうね。SharpCapProでも動かないし。

というわけで、手順の5ではシミュレーターを選択して起動しています。
なお、シミュレーターの場合はPHD2でループさせて画像を表示させることができます。※が、全く意味はないw

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