お気楽天体観測

肩ひじ張らずに天文を楽しむ記録です。メイン機材はSpaceCat51、CelestronC5、SkyMemoS、CRUX140Traveler、AZ-GTi。カメラはPentaxKP、K70とZWOASI533MCP

20200529 念願のM20三裂星雲とM8干潟星雲

念願のM20参列星雲です!なぜ念願かというと、うちのベランダからだと、無化のビルとビルの間からしか見えなくて、正味1時間弱くらいなんです。なので、ほんとタイミングが合わないとみることができないんです。

M20+M8の定番の構図

色むらが残っていますが、これまでで一番良い出来だなと思いました!

  • 【撮影情報】
  • 場所:東京都文京区自宅ベランダ
  • 日時:2020/5/29_25時ごろ
  • 望遠鏡:SpaceCat51(D=51mm、f250mm/F4.9)
  • フィルタ:サイトロンCBPフィルタ
  • カメラ:ZWO ASI294MC(4/3)
  • 赤道儀:Crux140Traveler
  • 導入方法:Stellariumで自動導入⇒SharpCapでPlateSolbing
  • オートガイド:なし
  • 撮影条件:SharpCapでGain 400、8s×256枚⇒約2000秒、ダーク、フラットともに無し。
  • 画像処理:DSSで80%スタック+2xDrizzle+Cosmeticでホットピクセル除去⇒FlatAidoProでフラット補正後、StarNet++で星雲と星を分離⇒SI8で星雲を星雲画像をトーンカーブで協調し、デジタル現像後、星画像と合成→ノイズ低減→レベル補正で微調整→DenoiseAIでノイズ低減

SpaceCat51+CBPフィルタの本領を発揮できたのかもしれない!

天気も曇り空で、いちよう晴れてきたらと思い赤道儀をセッティングして、ベランダから対象が見える時間になったら、どうも雲も切れていたみたいで、極軸もちゃんとあっていなかったので、短時間多枚数戦略で行きました。
CBPの効果か、去年と比較にならないくらい良く撮れました。ただし、自分記録の話です。諸先輩方の素晴らしい写真にはかないませんが、かなり自己満足高い撮影となりました。

ちなみに、この時の機材はこんな感じです。
f:id:hiroooo000:20200530013229j:plain
いや、Crux140TravelerとSpaceCat51の組み合わせは惚れぼしますね。オーナーバカです。
ちなみに、この日はガイドが全然安定しなかったので、ガイド鏡/カメラはついてますが、使いませんでした。

M20三裂星雲

上の画像からM20三裂星雲を切り出したものです!

淡いながらも、念願の三裂星雲の青い部分を映し出すことができました!
うれしい!最近で一番うれしいかもです!
ぶっちゃけ、SpaceCat51買って、初めて成功した撮影かもです。撮影条件大してよくなかったのに。まあ、それだけ明るい星雲、ということなんでしょうね。

M8 干潟星雲

こちらも切り出しです。

明るい星雲とはいえ、8秒×250枚⇒30分程度の露出で、これだけはっきりうねうねが出るとは、ちょっと驚きました!
これはSpaceCat51とCBPフィルタの組み合わせによるものなのかもと思っています。+やはり明るい星雲ってことなんでしょうね。

FlatAidoPro/StarNet++で分離した画像

FlatAidoProからStarNet++で分離した星画像と星雲画像です。

星画像

StarNet++で分離した後、多少レベル調整を実施済みの画像です。

星はほぼ青色になっています。こちらはCBPフィルタの影響と思われます。青い!

星雲画像

こちらも同じく、分離後、若干強調した画像ですが、これを見たときにびっくりしました。
露出も大してかけれてないのに、干潟星雲のうねうね感がパンパないと。

雑感(うだうだです)

  • SpaceCat51+CBPフィルタの本領が発揮されたのかもしれない
  • SpaceCat51では、FlatAidoProにお任せで、フラット画像無しでもサクッとフラット補正してもらえている感じがします。あと、周辺の星像まで問題なし、というのはカタログスペック通り(センサーサーズ4/3サイズの場合)。
  • 自分はダークもフラットもとっていない。
    • ダークについて
      • 冷却カメラじゃないので、毎回ダークを撮るのが面倒、というのと、そもそも枚数が少ないとノイズが乗る、という話も聞いているので、割り切ってダーク無し。
      • ホットピクセル/クールピクセルの除去はDSSでスタック時にCosmeticタブのところで設定して実施。これで除去できているから、今時点の自分の元画像の質とか画像処理の腕的には、これで良いかなと思っている。
      • 一方、電子観望向けにSharpCapでLiveStackする前(というかPHDでキャリブレーション実施中)に、ダークは20枚くらい撮影しておくのだが、ホットピクセルとかクールピクセルとかが引かれず残ってしまうので、少ない枚数だとダメなのかと思っています(知識に裏付けられたものではないです)。LiveStackだと拡大とか強調すると、ホットピクセルとか汚いんだよなー
      • これもあり、最近LiveStackは観望、観望後DSSでスタックし、そのあと画像処理、みたいな感じでやってます。
    • フラットについて
      • 今までフラットがうまくあったことがあまりない。よいフラットへの道のりは長く険しそう→そこを試行錯誤している時間がない⇒なしで割り切り。でもセンサーのごみとか気になる⇒SI8で紹介されていたセルフフラット補正やってみたけど、うまくいかない。。。みたいな。
      • のと、SpaceCat51は前に使っていた笠井Blanca60SEDよりも周辺減光が圧倒的に少ないため、FlatAidoProに任せておけば結構何とかなりそうなので、さぼってお手軽を優先し撮っていない
    • いやー、なんというか、ダークとかフラットとか撮っている時間がないんですよね。夜の隙間時間でやっているので。そして、一時期頑張ったこともあったのですが、時間が足りなくてつらくなったので。。。。しかし、ダークおフラットも無しでもこれくらい取れると嬉しくなりますね。
  • 次は、時間に余裕があるときに、PHD2のドリフトアラインメントをチャレンジしてみよう(何回目かわからないが)
  • CBPフィルタはもっといろいろな対象を撮影してみたいですね。次はベタに、オメガ星雲、わし星雲に行くと思います。

うーん、ほんと、SpaceCat51とCBPフィルタは良い買い物でした!そして、もっと使いこなせるようになりたいです。